2025年12月09日

FA企業からのご依頼でGBCモジュールを改良納品しました!(T-Messe2025)

■ 7年半ぶりの更新です

え〜、皆さんお久しぶりです!

前回の更新が2018年3月。

気づけば 7年半 も放置してたんですね…。

自分でもビックリしました(笑)

そして、その最後の記事が懐かしの Genevaモジュール

実はこのGeneva、いまでは改良版がありまして──

先日、なんと 企業様に納品 する機会がありました。

久しぶりの更新ですが、その制作の裏側を書いてみたいと思います。



■ 立山科学様からのメール

2025年5月中旬。
富山県にある 立山科学 さんからメールを頂きました。

内容をざっくりまとめると…

  • FA(ファクトリーオートメーション)系の企業です

  • 10月末の「T-Messe2025」に出展予定

  • 工場自動化設備に興味を持ってもらう“きっかけ”としてGBCを展示したい

  • オリジナルでも既存でもいいので、GBCモジュールを制作してほしい

というご依頼でした。

FAっぽいことをレゴで表現している身としては、
こういう“その道のプロ”から声をかけていただけるのは本当に光栄なことです。

「これはしっかり作らんと…!」
と、気合いが入ったのは言うまでもありません。



■ リモート打ち合わせ → 採用決定!

まずはリモート会議でGBCとは何ぞや、作品紹介、これまでの実績をお伝えしました。

後日…

「会議に参加できなかった社員にも紹介したら、とても好評でした!ぜひ展示会で使いたいです」

と連絡が。
嬉しいですねぇ…ありがたいです。

展示するモジュールは、

  • Stampモジュール

  • Genevaモジュール

この2つをループさせる構成に。

さらに今回は 電池運用
そして驚いたことに、

「実は、組み立ては社員がやりたいので、インストとパーツのセットをお願いしたい」

とのこと。

あれ、この展開…どこかで……?
と思ったら、2024年に、
「創立150周年の記念で校舎モデルを生徒自身に組ませたい」という依頼で
同じく パーツ調達+インスト制作 をしたのを思い出しました。

意外とレアな依頼かと思ってましたが、ニーズあるんですねこれ。



■ インスト見直しが今回の山場

インスト自体は元々あったんですが、
テクニック未経験者が組むには「う〜ん、組み立てづらいな…」という箇所がちらほら。

というわけで、大幅に改修することに。

  • 手順のわかりやすさ

  • 組みやすさ

  • ミスの起きにくさ

これを最優先にして、構造自体も少し調整しました。

正直、この作業が一番大変でした。



■ 実際にやった工程(2モジュール分)

  1. 現行インスト通りに組み立てる

  2. わかりづらい箇所、組みづらい箇所を抽出

  3. 構造の修正

  4. 必要パーツの選出と発注

  5. Studioで手順を修正
  6. インストに反映

  7. そのインストだけを頼りに組み立てテスト

  8. 組み立てづらい箇所があれば修正 ➡ 5に戻る

  9. 動作確認を兼ねて乾電池運用での稼働時間テスト

  10. 一度バラす

  11. インスト通りにもう一度組む

  12. 再度バラす(パーツ紛失に注意!)

  13. パーツを種類別に袋詰め(パーツ紛失に注意!)

  14. 梱包

  15. 発送して納品

書くとサラッと(?)してますが、
本家セットみたいな精度で進める必要があるので、ひとつひとつがなかなか重いです。

でも、ここを手を抜くと「パーツが足りない!」とか「説明書通りにならない!」が起きるので、
結果的にやって良かったです。



■ 納品して終わりじゃない。技術サポート編

納品後に残る課題は、

  1. 社員さんが正しく組めるか

  2. 正しく動くか

  3. 展示期間中にトラブルなく動き続けるか

Genevaモジュールは問題なし。
しかし Stampモジュールで 異音が出る という連絡が。

リモート越しに状況を確認すると、

  • 周期的に負荷が高まる

  • 異音がしてスムーズに回らない

という症状。

映像だけで機械的な負荷を“感じ取る”のは難しいんですが、気づいた点がひとつ。

補強用のリフトアームが一部ついていない

ということ。

社員さんに確認したところ、“大きめのパーツが幾つか余っている”とのこと。

レゴ経験者だと

「パーツが余る=どこか手順がズレたかも」

とすぐ思うのですが、これは経験の差であって

むしろ「初めてテクニック系を組むなら十分ありえる」レベルの話です。

そこで

「パーツが余っていることが原因である可能性が高い」

ということをお伝えし、リモート会議を終えます。

その後、

「一度解体して、インスト通りに組み直したらスムーズに動きました!」

と連絡を頂き、こちらも安心しました。



■ 展示会本番:T-Messe2025

展示期間は 10月30日(木)〜11月1日(土)

こんな感じに展示して下さいました。

展示の様子1.jpg 展示の様子2.jpg

いただいた写真を見ると、工業系の学生さんが群がってます。
T-Messe2025_学生1.jpg T-Messe2025_学生2.jpg 


私のモジュールを切っ掛けにFAに興味を抱いてくれると嬉しいです。

T-Messe2025_学生3.jpg


お子さん連れにも大好評。
T-Messe2025_こども連れ1 .jpg T-Messe2025_こども連れ2 .jpgT-Messe2025_こども連れ3.jpg T-Messe2025_こども連れ5.jpg


こういう風にへばりついて見てくれると、作者としては最高に嬉しいんですよ!

T-Messe2025_こども連れ4.jpg T-Messe2025_こども連れ6.jpgT-Messe2025_こども連れ7.jpg T-Messe2025_こども連れ8.jpg

T-Messe2025_こども連れ9.jpg

展示中も問題なく動作していました。


電池での運用と聞いていたので、納品前に乾電池をお使用しての稼働時間テストもしていますが、
乾電池ではなく安定化電源装置を使っての運用でした。

そりゃそうですよね。こういう企業さんですから乾電池なんか使いませんよね。
でも単三6本で10〜12時間動くことが分かったので無駄ではありませんでした。


そしてここでカミングアウト。

私はT-Messe2025に参加していたわけではありません。

実は最終日の 11月1日(土) は、
秋葉原で開催された サクラグABC2025 に参加していました。

しかも 電動エスカレーター を展示してました(笑)

富山と東京の2箇所で、自分の作品が同時に動いていたと思うとちょっと不思議な気分でしたね。



■ Genevaモジュールに“現場の工夫”を発見

展示映像を見ていて気づいたのが、
Genevaモジュールに 改造の跡 があったこと。

よく観察していくと、

  • 組み方がインストと少し違った

  • それが原因でボール射出速度が上がった

  • 勢いで飛び出すことが増えた

  • パーツをうまくやりくりして、防止策として“柵”を追加した

  • 結果として安定運用へ

という“現場判断”が行われていました。

こういう工夫ができるのもレゴの良さ。
そして社員さんのレゴスキルが確実に上がっているのが嬉しかったです。



■ おわりに:ブログ再開と今後

7年半ぶりの更新でしたが、
今回の立山科学さんとのご縁のおかげで、久しぶりにブログを書くきっかけを頂きました。

そして実は──
YouTubeだけにアップしてブログに書いていない作品 が、まだまだあります。

せっかく再開したので、
今後はそのあたりも記事にしていこうと思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
次回の更新もよろしくお願いします。

posted by やったらん at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | LEGO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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